目は、五臓の中で肝と関連が深いといわれます。加齢による視力低下(いわゆる老眼)は腎虚の一つで、良導絡自律神経の計測をすると腎臓系の電気抵抗が低くなっていることが多々あります。このような虚証の人は、状態に合わせて「気、血、水」を補うと効果的です。逆に、ストレスの場合は良導絡自律神経計測では肝臓系が高くなる傾向があります。気鬱も原因になることがあります。そのような場合は流れが悪く「気」が首の後方や胸部、腹部に貯まることが多いので、「気」の流れを改善することが重要です。
最近は、パソコンやスマホなど強い光を長時間見つめる生活をする人が多くなりました。
それに加えて、社会生活において精神的なストレスも大きくなり、疲れ目、目のかすみ、充血、ドライアイ、涙目、光がまぶしいと感じるなど、様々な目のトラブルをうったえるお客様も多く見られます。眼科で診察を受けても異常が見つからない場合は、ご自分でもどうしてよいかわからずじまいでいることもあります。鍼灸や漢方では証を診断して、体全体から治療をするので、このような辛い症状も改善につながることが良くあります。
目は、五臓の中で肝と関連が深いといわれます。加齢による視力低下(いわゆる老眼)は腎虚の一つで、良導絡自律神経の計測をすると腎臓系の電気抵抗が低くなっていることが多々あります。このような虚証の人は、状態に合わせて「気、血、水」を補うと効果的です。逆に、ストレスの場合は良導絡自律神経計測では肝臓経が高くなる傾向があります。気鬱も原因になることがあります。そのような場合は流れが悪く「気」が首の後方や胸部、腹部に貯まることが多いので、「気」の流れを改善することが重要です。
全ての漢方薬は医薬品分類で2類になります。つまり、医師の処方箋がなくても知っていれば自分で薬局で購入可能です。副作用は少なく比較的安全で体質改善には役に立ちます。
ーー参考:佐藤弘「漢方の基本講座」よりーー
一般的に目の疲れに使用される漢方処方には次のようなものがあります。
第一選択薬は、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)です。
他の症状も合わせると下の選択もできます。
のぼせ、めまい、高血圧、起床時頭痛ーー釣藤散(ちょうとうさん)
のぼせ、立ちくらみ、めまい、動悸、息切れーー苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
疲れ、ストレス、倦怠感、精神不安、のぼせーー加味逍遙散(かみしょうようさん)
疲れ、ストレス、慢性疲労、倦怠感ーー補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
目の乾燥、喉の渇き、異物感、のぼせーー麦門冬湯(ばくもんとうとう)
目の充血、のぼせ、ほてり、イライラーー黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
腎虚、手足の冷えやほてり、口の渇き、尿量や回数の異常ーー八味地黄丸(はちみじおうがん)
腎虚、手足の冷え、尿量異常(増減とも)、頻尿、むくみーー牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
腎虚、ほてり、口の渇き、尿量異常、頻尿、夜間尿ーー六味丸(ろくみがん)
視力低下、ほてり、口の渇き、尿量異常、頻尿ーー杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
視力低下、めまい、動悸、息切れーー明朗飲加菊花(めいろういんかきくか)
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マミ鍼灸院では、電気鍼を利用した眼精疲労のための鍼灸治療も得意としております。