東洋医学から高血圧を考えると

一般に言われる「高血圧症」を、あえて東洋医学の証にあてはめるなら、1)肝火による 2)痰湿による 3)腎虚によるものが考えられる。どのタイプかにより、生活習慣を改善するヒントになりそうだ。

東洋医学から高血圧を考える

一般に言われる「高血圧症」を、あえて東洋医学の証にあてはめるなら、1)肝火による 2)痰湿による 3)腎虚によるものが考えられる。どのタイプかにより、生活習慣を改善するヒントになりそうだ。

1)肝火ーーー(a) 精神的ストレスにより肝気がふさぎ、火化して熱を発生しておこるもの

         (b)いつも肝陽が高い傾向があり、何かのきっかけで肝火が上炎したもの

高血圧のほか頭痛、めまい、首の後ろのコリ、顔面が赤く火照る、目の充血、口内乾燥、イライラ、怒りっぽいなどの症状を伴う。舌質は紅、舌苔は黄、脈は弦

2)痰湿ーーーいつも甘いもの・脂っこいものを好む。飲酒過多などで脾胃の機能のバランスが崩れて生ずる痰湿が、脈絡を塞いでおこる。

高血圧のほかめまい、胸や腹部のつかえ感、苦悶、心悸亢進、悪心・嘔吐、食欲不振、倦怠感などを伴う。舌苔は厚膩苔、脈は弦滑

3)腎虚ーーー腎が弱くなるとさらに肝陰虚を引き起こすことあがある。そのために、バランスとして肝陽が高くなり陰虚陽亢となる。体力を回復して、体に力をつけることが大切。

高血圧のほか頭がぐるぐる回るような眩暈、耳鳴り、胸中が悶々として苦しい、不眠、腰や膝に力が入らない、腰痛や膝痛、夜間頻尿などの症状を伴う。舌質は紅、舌苔は薄い、脈は弦細