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鎮痛作用があるアロマオイル

抗がん剤などの治療中の痛みを和らげたい家族ができる方法は限られています。鍼灸はもちろんよいのですが、鍼灸治療が受けられないこともあります。そんな場合に、アロマの知識が役立ちます。ご家族でしたら優しいマッサージをしてあげることができそうです。鎮痛効果があるアロマオイルをリストアップしました。

鎮痛作用があるのは、ラベンダー、カモミールローマン、月桃、ジンジャー、シナモンリーフ、スイートマジョラム(別名マヨナラといい疝痛、関節痛、筋肉痛、頭痛、不眠にも効く)ゼラニウム、ニアウリ(神経痛)、ネロリ(神経痛、頭痛、不眠)、ハッカ(冷却、麻酔作用も)、ペパーミント(頭痛、神経痛、筋肉痛、手足のしびれ、吐き気、疝痛)、ベンゾイン(関節、筋肉痛、神経痛)、ミズメザクラ(非ステロイド鎮痛薬と同じ作用)、レモングラス、ユズ、ローズマリーなどに痛み止めの成分が入っています。
慢性的に痛くて気分まで鬱気味でいるようなら、セントジョンズワートオイルというベースオイルにアロマオイルを3〜5滴くらい混ぜてマッサージしてあげると痛みが楽になると思います。
セントジョンズワートは、内服で健康食品などにも使われますが、別の薬物効果を抑制してしまうので、使用する場合は注意が必要です。
日用のマッサージクリームやオリーブオイルやホホバオイルなどをベースオイルとしてブレンドしても良いと思います。アロマの精油(エッセンシャルオイル)は成分濃度が高いので、1回の使用量は数滴です。欧米ではアロマ精油の心身に対する効果が認められ、メディカル・アロマとして統合医療分野で扱われています。
ちなみに、鍼灸も統合医療分野に含まれて科学的医療として認識されています。アロマと鍼灸は相乗効果が見込まれます。